オンラインTOC分析装置

幅広い純水精製のリアルタイム全有機炭素濃度 (TOC) 分析

オンラインTOC分析装置は、幅広い純水度に対応してプロセスを中断することなく全有機炭素濃度の監視を提供します。リアルタイムの結果、TOC分析装置で逸脱が検出された際に潜在的汚染を補正し、法規制要件の順守することで、即座に保全行動を取ることが可能になります。メトラー・トレドのオンラインTOC分析装置は、信頼性の高いTOC監視向けにシンプルかつメンテナンスをあまり必要としないセンサのスタイル設計となっています。

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FAQs

全有機炭素 (Total Organic Carbon、TOC)とは?

全有機体炭素(Total Organic Carbon:TOC)とは、水中の有機物の量を炭素量を基に測定する方法で、有機物による汚染の監視に使用されます。 「有機物」には砂糖やスクロース、アルコール、石油、PVC 接着剤、樹脂などが含まれ多岐にわたるため、有機性の汚染物質はその由来も様々です。

  • 有機物は原水中に存在する可能性があります。
  • また、水の精製・排水システムの部品などから溶出したり放出されたりする可能性や、
  • 水処理システム中にバイオフィルムが形成されることによって混入する可能性があります。

TOC分析装置とは?

TOC分析装置は水システム内の全有機炭素量を監視します。 メトラー・トレドのオンラインTOC分析装置は信頼性が高くリアルタイムの測定を提供することで逸脱を見逃さず、法規制要件を満たします。

なぜ、TOC測定を利用するのですか?

一般的に、有機汚染物は非イオン性であり、標準的な導電率測定機器では検出することができません。 超純水の測定で用いられる高比抵抗(低導電率)レベルの測定では高いレベルの汚染があっても TOC を検出しません。 高レベルの TOC により、以下のような問題が発生します。

  • 水処理システムの劣化
  • 半導体の生産性の低下
  • 医薬品バッチの汚染
  • 発電および蒸気発生設備の損傷
     

TOC測定は、多くの水処理プロセスの品質と機器効率の両方を監視するために使用されており、 メトラー・トレドがサービスを提供する多くの業界、アプリケーションで利用されています:

  • 半導体業界
  • 製薬業界
  • 発電と蒸気生成

連続フロー方式のオンラインTOC分析装置はバッチ方式のTOC測定よりも優れているのですか?

はい。 連続測定方式のオンラインTOC分析装置は、プロセスラインに存在する有機物の経時的な変化を常時監視することができます。 連続するフレームを備えた映画のように、連続フロー式のTOC分析装置はフレームまたはTOC逸脱を見逃しません。

一方、バッチ式は一定間隔毎に一定量のサンプルを装置内へと採取し、測定を行います。 そのため、測定と測定の合間は TOC の変化が確認できず、また、TOC の濃度はサンプル採取時間中で平均化されてしまいます。 バッチ式のTOC計の応答時間が30 分でも、たとえ5 分でも、手遅れになるまで重要な情報に気付かない、ということも起こり得ます。

使用しているオンラインTOC分析装置の正しい動作はどのように確認できますか?

メトラー・トレドのオンラインTOC分析装置はインテリジェントセンサマネジメント (ISM) 技術を備え、信頼できる予測診断を提供してセンサのダウンタイムを削減します。 ISM機能はオンラインTOC分析装置、またはTOCセンサの正しい動作を確認します。 さらに、TOCセンサは校正またはUVランプ交換が必要な時に視覚的ディスプレイによる提示を受信します