リチウムイオンバッテリーの製造

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Lithium Ion Batteries

 

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HF Electrolyte Analysis

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Separator Analysis and Testing

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FAQ(よくある質問)

リチウムイオンバッテリーのテストとその仕組みとは?

質問を選択してください。:

  1. リチウムイオンバッテリーにはどのような利点がありますか?
  2. リチウムイオンバッテリーの寿命はどの程度ですか?
  3. リチウムイオンバッテリーの安全な動作温度はどの程度ですか?
  4. リチウムイオンバッテリー内部の水分はどのような影響を及ぼしますか?
  5. 水分のテストが必要なのは、バッテリーのどの構成要素ですか?
  6. 電解液は、バッテリーへの充填前に水分とフッ化水素酸の両方のテストを行う必要がありますか?
  7. 電解質の水分テストの最適な方法は?
  8. 固体のカソード、アノード、セパレータで水分のテストを行うには、どのような方法が推奨されますか?
  9. 電解質の密度のチェックは必要ですか?
  10. 熱分析はリチウムイオンバッテリーの安全性調査にどのように寄与しますか?
  11. グラフェンアノード材料の合成は、同時熱分析によってどのように調べることができますか?
  12. セパレータのシャットダウンはなぜ重要なのですか、またどのように調査できますか?
  13. 腐食性の高い材料は、スラリーバッチ調合用の測定機器に有害と考えられますか?
  14. 機械/製造システムの産業用はかりはどのように校正できますか?
  15. 重量ベースの電解液充填の利点とは何ですか?
  16. 電解液の充填プロセスは、どの程度正確に測定できますか?
  17. バッテリーモジュール内の行方不明の部品を産業用はかりで検出できますか?
  18. PCAM製造にプロセスの正確なpH管理が重要なのはなぜですか?
  19. 晶析装置のPCAM劣化を防止するにはどうすればいいですか?
  20. PCAM焼成中、酸素濃度が必要なレベルにあることをどのように確認できますか?

1. リチウムイオンバッテリーにはどのような利点がありますか?

リチウムイオンバッテリーは何百回も充電でき、高い安定性を持ちます。他の充電式バッテリーよりも、エネルギー密度、電圧容量が高く、自己放電率が低い傾向があります。

 

2. リチウムイオンバッテリーの寿命はどの程度ですか?

リチウムイオンバッテリーの一般的な寿命は、約2~3年または300~500充電サイクルのいずれか早い方です。.

 

3. リチウムイオンバッテリーの安全な動作温度はどの程度ですか?

リチウムイオンバッテリーが最適な性能を発揮する充電温度は、0℃~45℃です。最適な放電温度は–20℃~60℃です。

 

4. リチウムイオンバッテリー内部の水分はどのような影響を及ぼしますか?

リチウムイオンバッテリー内の水分は、電解質と反応して、フッ化水素酸(HF)などの有害な生成物を引き起こします。このような化学物質は電極の劣化を引き起こし、機能全体を妨げて容量を低下させます。さらに、水分は熱暴走が発生する原因にもなり、バッテリーが爆発する可能性もあります。

 

5. 水分のテストが必要なのは、バッテリーのどの構成要素ですか?

バッテリーの構成要素はすべて、バッテリーへの組み込み前に水分のテストが必要です。液体電解質を介して相互に接触しているすべての構成要素が対象です。

 

6. 電解液は、バッテリーへの充填前に水分とフッ化水素酸の両方のテストを行う必要がありますか?

フッ化水素酸(HF)は、バッテリーの性能に悪影響を及ぼすことが知られています。HFは、電解質と水との反応によって形成されます。この反応はバッテリー内部で発生するだけでなく、電解質の製造中にも発生する可能性があります。このため、電解液は水分のテストを行うだけでなく、バッテリーハウジングへの充填前にHF自体のテストも行うことが重要です。

 

7. 電解質の水分テストの最適な方法は?

電量法カールフィッシャー(KF)滴定は、電解質などのサンプルの低い水分含有量を測定する最適な方法です。この分析は迅速で信頼性が高く、サンプル調製はまったく必要ありません。電解液サンプルが滴定容器に注入され、1~2分後に結果が得られます。

 

8. 固体のカソード、アノード、セパレータで水分のテストを行うには、どのような方法が推奨されますか?

固体サンプルを直接カールフィッシャー滴定容器に注入することはできません。まず水分を抽出するため、気相抽出オーブンが必要です。InMotion KFオーブンでは、自動的に固体サンプルを高温に加熱し、気化した水分を乾燥窒素の流れによって電量法滴定セルに運んで検出します。分析は全自動で行われます。電極はバイアルに充填され、OneClick™によってメソッドがスタートします。

 

9.  電解質の密度のチェックは必要ですか?

液体の密度は、その液体の組成に依存します。水や他の不純物は電解質の密度を変化させます。電解質の密度を素早くチェックすることで、汚染や品質不良が明らかになります。

 

10.  熱分析はリチウムイオンバッテリーの安全性の試験にどのように寄与しますか?

熱重量分析(TGA)と示差走査熱量測定(DSC)は、さまざまなバッテリー構成要素の熱安定性と分解プロファイルを判定するために有用なツールです。バッテリーの熱暴走も、通常の状態と極限状態の両方で調査できます。

 

11. グラフェンアノード材料の合成は、同時熱分析によってどのように調べることができますか?

グラフェンを簡単に、しかも低コストで得るにはグラフェン酸化物を還元します。グラフェン酸化物はグラファイトから容易に得ることができます。グラフェン酸化物の段階的な還元はTGA/DSCにより簡単に確認できます。

 

12. セパレータのシャットダウンはなぜ重要なのですか、またどのように調査できますか?

安全のためには、融解が始まる前にセパレータをシャットダウンする(つまり細孔を閉じる)ことが重要になります。これは、セパレータ膜の収縮と融解の挙動の特性評価を行う熱機械分析(TMA)によって確認できます。

 

13. 腐食性の高い材料は、スラリーバッチ調合用の測定機器に有害と考えられますか?

計量モジュールとロードセルは、通常、タンクまたはミキサーの外側に取り付けられているため、測定機器は高温、低温、腐食性または爆発性の物質に直接触れることはありません。さらに、これらのセンサは形状、表面の状態、誘電性、レイノルズ数、粘度、他の材料特性にかかわらず正確です。

 

14. 機械/製造システムの産業用はかりはどのように校正できますか?

機械/製造システムに組み込まれるロードセルや計量モジュールは、安全かつ高精度に稼働しなければならない重要な構成機器です。メトラー・トレドは、一貫性のある結果と信頼性の高い作業を実現する、ひょう量に合わせた校正サービスを提供しています。このサービスには、点検用分銅による校正、点検用分銅と代替物質による校正、RapidCal™油圧校正、そしてPOWERCELL®用CalFreePlusによる分銅不要の校正などがあります。

 

15. 重量ベースの電解液充填の利点とは何ですか?

計量機器の上部に電解質を直接充填することで、センサと充填機器との間でループが閉じられます。つまり、本製造の稼働中に充填機器を常に調整することができ、不確かさの要素を排除して一貫したバッテリーセル品質が保証されます。

 

16. 電解液の充填プロセスは、どの程度正確に測定できますか?

電解液充填に用いる計量技術を選択する上で、最小表示、繰り返し性、感度などの重要なパラメータを最優先の考慮事項とする必要があります。そして最も重要なことは、これだけで安定した結果や高い品質が保証されるわけではないので、分解能を唯一の選択基準としないことです。

 

17. バッテリーモジュール内の行方不明の部品を産業用はかりで検出できますか?

バッテリーモジュール組み立ての最終段階で、いわゆる風袋とクロス重量チェックを実施できます。この手順により、すべての製品が組み付けられており、組み立て中にモジュール内に落下した物が何もないかを確認できます。また、計量は光沢のあるアルミニウムの表面から影響を受けません。

 

18. PCAM製造にプロセスの正確なpH管理が重要なのはなぜですか?

プロセス中で測定されるのpHは粒子の粒度や分布に直接影響を及ぼすため、充填/放電といったバッテリーの性能を左右します。

 

19. 晶析装置のPCAM劣化を防止するにはどうすればいいですか?

PCAM製造中にリアクター内に酸素が存在すると、望ましくないマンガン酸化物が容易に生成される可能性があります。したがって、リアクターのヘッドスペース内の不活性雰囲気を維持することが重要です。連続的なin-situ酸素測定により、空気の侵入や窒素ブランケットの不備を即座に通知します。

 

20. PCAM焼成中、酸素濃度が必要なレベルにあることをどのように確認できますか?

PCAM焼成のベントラインにおけるO2の測定は、高温、湿気、埃に注意が必要です。GPro 500 酸素ガス分析計(in-situまたは抽出調整式)は、このような条件下に耐え、正確な測定を行うことで、迅速なプロセス制御を可能にします。