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リチウムイオン電池の熱分析(日本語版)

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リチウムイオン電池の特性評価の実践ガイド

リチウムイオンバッテリーの熱分析
リチウムイオンバッテリーの熱分析

過熱や爆発の可能性など、熱暴走状態に関わるリスクは、EVアプリケーションでリチウムイオン電池を使用している場合に特に重要です。熱分析の革新的な分析ソリューションを使用して、アノード/カソード電極の材料、セパレータ、電解液、バインダーなど、バッテリーの個々のコンポーネントをテストすることができます。

 

バッテリー分析向けの熱分析手法

バッテリーの熱安定性、発熱反応、エンタルピーを調べる非常に重要なツールとして、示差走査熱量測定(DSC)熱重量分析(TGA)熱機械分析(TMA)などがあります。劣化部品についての詳しい情報を1回の実験から得るには、メトラー・トレドのTGAまたはTGA/DSCを最適なガス分析システムと連携させることで、フーリエ変換赤外分光法、質量分析法、ガスクロマトグラフィー–質量分析法、またはマイクロガスクロマトグラフィー–質量分析法(それぞれFTIR分光法、MS、GC/MS、マイクロGC(/MS))を実施できます。
 

このアプリケーションガイドでは、リチウムイオン電池テクノロジーの概要を示し、研究開発や品質管理アプリケーションを支えるためにさまざまな熱分析手法を導入する方法を説明します。

以下のアプリケーション例を説明します。

  • 電解液中のカソード材料LiFePO4の熱安定性
  • 電解液混合物の特性評価
  • TGAとTMAによる微孔性セパレータの分析
  • TGAとDSCによるPVDFの品質管理
  • 酸化グラフェンからグラフェンへの変換(アノード材料)

 

リチウムイオンバッテリー