ポーラログラフ式溶存酸素センサ

ポーラログラフ式溶存酸素センサは、酸素透過膜を用いて化学的な還元反応を起こし、電気信号を発生させて、温度による酸素の溶解度変化を補正することでDO濃度の値を捕捉します。 この電気化学DOセンサは、製薬、食品・飲料、化学、マイクロエレクトロニクス、純水・汚水アプリケーションにおいて、最低酸素レベル（～0.1 ppb）で非常に正確な測定を行います。 隔膜は長持ちするためメンテナンスが容易で、コストの削減と、お客様のプロセスでの生産をサポートします。 ポーラログラフ式DOセンサには、インテリジェントセンサマネジメント（ISM）予測診断機能も搭載されており、センサが次のバッチに適しているかを判断する上で必要なすべての情報を提供します。

メトラー・トレドは、多様な産業アプリケーションに適したポーラログラフ式溶存酸素センサを提供しています。 InPro 6800/6850iは、スペースが限られている容器や容量の小さい容器でも、最大限の精度を実現します。 この電気化学DOセンサには、直径12 mmまたは25 mmの耐久性の高い316Lステンレススチール製の本体と、PTFE/シリコン製の隔膜をご用意しています。 InPro 6900(i)/6950iは、InPro 6800と同じ高度な機能に加えて、微量酸素濃度の測定が可能です。 特にInPro 6950iセンサは、4極式測定システムを内蔵しているため、最低レベルの酸素濃度でも優れた精度を発揮します。 純水モニタリング用のメトラー・トレド・ソーントンの高性能DOセンサは、アナログまたはISM技術搭載のポーラログラフ式DOセンサで、マイクロエレクトロニクスの超純水、発電、製薬用水システムに必要な高速応答時間と精度レベルを満たしています。

ポーラログラフ式溶存酸素センサは隔膜をベースに、電気化学的技術を利用しています。 酸素は隔膜を通って拡散し、一定の電位に保たれたカソードで還元されます。 測定された還元電流は、媒体中の酸素分圧に比例します。 光学式DOセンサは、蛍光発色団と酸素分子の間のエネルギー伝達による蛍光消光技術を利用しています。

インテリジェントセンサマネジメント（ISM）により、ポーラログラフ式DOセンサシステムの設置、取り扱い性、メンテナンス性が大幅に改善します。 電気化学DOセンサのリアルタイム診断では、センサが次のバッチに適しているかを判断する上で必要なすべての情報を提供します。 また、バッチ前診断を行う予知保全ツールでは、生産計画をサポートし、生産中の停機を回避することができます。 これらの機能により、ポーラログラフ式DOセンサの効率的で安全な運用が保証されます。 プラグアンドメジャーのISM技術により、ポーラログラフ式DOセンサをプロセスから離れた場所で校正して、必要な場所に素早く組み込むことができます。 これにより、センサの迅速な立ち上げと測定ポイントの立ち上げが保証されます。