設置から予防保守、校正、修理まで、お使いの測定機器のライフサイクルを通じてサポートとサービスを提供します。
細胞解析
自動セルカウンター
メトラー・トレドは、細胞染色を必要とせずに細胞生存率を測定し、フード内でも使用できる携帯型デバイスCytoDirectで、自動細胞計数を提供します。CytoDirectは、デジタルホログラフィック顕微鏡と機械学習を活用し、サンプルの完全性を維持し、広範囲の測定領域を使用し、エラーを誘発しやすい手動ステップを排除することで、細胞解析測定精度を確保します。
FAQs
セルカウンターとは何ですか？
セルカウンターは、細胞培養物における細胞濃度と生存率を算出する装置です。細胞計数は、多くの生物学的実験ワークフローにおける基本的なステップであり、細胞増殖や実験アッセイに適切で一貫した数の細胞を確保することを可能にします。メトラー・トレドは、お客様のニーズに合わせて設計されたセルカウンターを提供しています。
デジタルホログラフィック顕微鏡(DHM)はどのように機能しますか？
DHMでは、細胞と細胞が懸濁している培地からなるサンプルに光を当てるためにコヒーレント光源(レーザー)を使用します。細胞と培地から散乱された光は互いに干渉します。干渉パターンはデジタルホログラムと呼ばれ、デジタルカメラに記録されます(図1)。特定のデジタル処理の後、デジタルホログラフィック顕微鏡(DHM)を再構築することができます(従来の明視野顕微鏡画像のように吸収率ではなくサンプルの屈折率を示すのが主な違いです)。DHMレーザーは光強度が低いため、細胞の状態に影響を与えることなく細胞分析を行うことができます。最適化された数値アルゴリズムを使用し、DHMと機械学習(ML)を組み合わせることで、取得した画像をさらに解析することができます。「インテリジェント」な解析により、形態や細胞構造に関する詳細な情報が抽出され、染色を必要とせずに生存率を認識できます。これは、従来のサンプルの完全性を損なう可能性があり、時間がかかり、エラーが発生しやすく、ユーザー間のばらつきが生じる可能性がある方法に比べて明らかな利点です。
CytoDirectは生存率測定を行うために染色が必要ですか？
いいえ。CytoDirectは機械学習とデジタルホログラフィック顕微鏡の独自の組み合わせにより、細胞の屈折率に関する詳細な情報を提供し、細胞密度と生存率を簡単かつ確実に測定することができます。ワークフローに染色ステップを組み込む必要はありません。
CytoDirectではどのような結果が得られますか？
測定が完了すると、結果の概要が表示されます。以下のデータが利用可能です。
- 細胞の総濃度
- 生存率
- 生細胞濃度
- 死細胞濃度
- 細胞のサイズ分布を示すヒストグラム
- 生細胞/死細胞がマークされた顕微鏡画像
- メタデータおよびメソッドのパラメーター