てん菜精製においては、良質の砂糖を高収率で生産するために、信頼性の高いpH測定が中心的な役割を果たします。Lesaffre製糖工場(フランス、ナンジ)でも、センサ性能は非常に重要です。
pH測定には、センサに付着した汚れを定期的に除去する電動スクレーパーリングが付いた、アンチモンpHセンサを使用していました。センサの稼働を維持するために必要な高いメンテナンス費用に不満を感じていた工場では、インテリジェントセンサマネジメント (ISM) を備えたメトラー・トレドのInPro 4800i pHセンサを導入しました。
InPro 4800i電極は、二重電解質チャンバ内の非常に長い拡散パスと、PTFEコーティングされたジャンクション(液絡部)を備えています。その特性により、InPro 4800iは硫黄汚染に対する非常に優れた耐性を示し、最高130 °Cの温度耐性と、PTFEコーティングされたジャンクションにより、粘性が非常に高い環境下でも確実な測定が可能です。
このセンサのもう1つの特徴であるインテリジェントセンサマネジメント (ISM) は、さらに価値あるメリットを提供します。
- センサと変換器間のデジタル通信による高い信号安定性。
- ダイナミックライフタイムインジケータがセンサの状態を連続的に監視し、交換時期を予測。
- 適応可能な校正アダプタが次回の校正までの残り時間を予測。
- iSense PCソフトウェアが、プロセスから離れた場所でのセンサの校正を可能にし、校正レポートをPDF形式で生成。