潤滑剤塗布のスピードと精度

計量機器を使用することで、部品やコンポーネントに塗布する潤滑剤の量を正確に制御することができます。柔軟な機器と構成により、生産ラインの最終段階に、あるいは工程内チェックに、 生産ラインを停止しない安全なソリューションが提供されます。

Quality Checks
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潤滑剤塗布のスピードと精度
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潤滑剤の塗布

産業用潤滑剤は可動部品が互いに触れ合わないようにして、摩擦を低減し、腐食を防ぎます。燃焼機関の部品、ポンプ、タービン部品の製造時には、塗布 されるオイルの量に絶対的な正確さが求められます。オイルが少なければ不必要な摩耗が発生し、多すぎればオイルの無駄遣いと性能の妨げになります。潤滑剤 を測定してアセンブリコンベア自体で使用する場合は、スピードも重要な要素になります。 利益幅を確保するために、潤滑剤は迅速かつ正確に塗布する必要があります。計量機器は、潤滑剤の塗布をシンプルに、そして高速かつ安全にチェックする方法 を提供します。


部品とコンポーネントへの潤滑剤をチェック

ボールベアリングやモーター部品の製造では、潤滑剤の塗布量を、塗布プロセス中に、またはその後にチェックすることができます。ピストンなどの大型 エンジン部品は、潤滑剤の量が多すぎたり少なすぎたりすると使用中に部品に不具合が発生したり、損傷したりする可能性があります。計量機器は、このような 状況に役立ちます。スループットや製造プロセスによっては、ICS685な どの高分解能小型スケール(少量バッチ)や生産ラインの最終段階での重量チェック用スケール(大量バッチ、高スループット)でチェックできます。どちらの 場合も、製品は事前設定された目標重量と比較され、塗布された潤滑剤が許容範囲内であるかどうかが確認されます。機器によっては、驚異的なスピードで最小 の偏差も認識できます。これにより、高速で100%のコントロールが可能で、高品質の製品を顧客に納期通りに納品できます。
 

重く複雑な組立部品の品質管理

タービン部品などの重い自動車部品の場合、潤滑剤塗布はスケール上で行われ、コンベアベルト上で直接チェックされます。これにより時間とコストを節 約でき、スピードアップが図れます。このような複雑で高価な組立部品の場合、製造の最終段階や、出荷後に製品が許容範囲外であることが判明しても手遅れで す。正確な塗布を保証するため、計量モジュールや計量プラットフォームはコンベアベルトに組み込まれたPLCに接続されます。高精度計量プラットフォームIND570な どのスケール指示計の上で移動するモーターは塗布された潤滑剤が許容範囲内であるかを確認します。この高速の操作は、製品の品質に大きな影響を与えます。 メトラー・トレドの機器は柔軟性があるため、状況に応じた固有の構成を導入し個別の充填パラメータを設定することで、1つの組立部品ラインに異なるモー ターやコンポーネントを配置することが可能です。