予防保守

定期的な予防保守によってピペットの不良率を大幅に引き下げることができます。最も一般的なピペット不良は以下のとおりです。
 

• 破損や小さな傷があるピストンや、リキッドエンドがサンプル汚染に晒されていると、シーリングシステムに漏れが発生する可能性があります。
• シャフト（ノーズコーン）の先端部は、特にチップを取り付け際の強い力で経年摩耗する。
• ピストンの表面は使用を重ねるたびに劣化し、シーリングシステムに影響を与え、ピペットの不正確さを招くことがあります。

ピペット不良率はピペットのブランドや種類によって異なるため、「リスクベース」のアプローチでピペットの保守メンテナンスを行うことを推奨します。

リークチェックはシールシステムの漏れの特定に最適な方法です。リークチェックを行うには次の2つの方法があります。
 

• リークチェックは、ピペットを最大容量に設定し、水をチップに吸引してから、そのチップを液体から引き上げ、16秒待機して漏れが発生しているかどうかを監視して行う。
• 真空リークチェックでは、圧力変換器を用いてピペットシールシステムに陰圧をかけリークが発生していないかを監視する。

どちらのタイプのリークチェックも、ラボのスタッフやサービス提供業者が現場で実行できます。

すべての ピペット 部品 は 、仕様に従って設計、製造されており、機器の精度や性能に影響を及ぼします。

ほとんどの部品について、その素材や仕様を一致させることは実質的には不可能です。そのため、メトラー・トレドでは再生された部品を使用していません。