Q1 | ハロゲン水分計の原理を教えてください。 | TOP |
A1 | ハロゲン水分計は、天びんと、サンプルを加熱する加熱モジュールで構成されています。加熱モジュールによってサンプルを加熱乾燥し、乾燥前後の重量差を天びんで測定し、水分率が算出される仕組みになっています。カールフィッシャー法やオーブン法(乾燥機にサンプルを長時間入れて水分率を測定する方法)に比べて、測定機器自体がコンパクトで、取扱いに特別なトレーニングを必要とせず、場所を選ばず測定時間が早いのが特長です。
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Q2 | ハロゲン水分計のハロゲンってなんですか? | TOP |
A2 | ハロゲン水分計は、サンプルを加熱乾燥させる加熱モジュールにハロゲンランプを使用している水分計です。ハロゲンランプは、より迅速/均一にサンプルを加熱乾燥でき、繰り返し性の高い測定結果を得られるのが特長です。メトラー・トレドは、世界に先駆けてハロゲン水分計を開発し、販売をしました。
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Q3 | ハロゲン水分計と赤外線水分計の違いを教えてください。 | TOP |
A3 | ハロゲン水分計は、赤外線水分計に比べ設定温度までの温度上昇が速く、また温度コントロールに優れています。測定時間を大幅に短縮でき、また測定の精度も高くなります。ただし、一般的にハロゲン水分計は赤外線水分計に比べ価格が高い傾向があります。 ※追記:赤外線水分計もハロゲン水分計も、共に、赤外線を放射させて乾燥させる、乾燥減量法の一種です。
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Q4 | 水分とは? | TOP |
A4 | 水分の概念を表す一般的な定義はありませんが、ハロゲン球過熱タイプの水分計では、加熱すると気化し、サンプルの重量損失につながる成分を総称して水分と考えています。つまり、水は他の溶剤などの揮発性成分とは区別されません。従って、水だけを厳密に測定したい場合にはカールフィッシャー法が適しています。
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Q5 | メソッドとは? | TOP |
A5 | メソッドとは、サンプルによってそれぞれ定義される測定条件を指します。たとえば、乾燥温度、加熱速度、乾燥終点の定義、サンプル採取量、測定データ表示方法などがあります。
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Q6 | ハロゲン水分計でオーブン法や現在実施している水分測定方法と相関性のあるデータは取れますか? | TOP |
A6 | 乾燥温度、終点などの測定条件(メソッド)を適正化することにより、他手法との相関の取れるデータ取得が可能です。他手法で水分率を評価済みのサンプルで、最適なメソッドの開発を実施します。ただし、メソッド開発には多大な労力が必要です。メトラー・トレドではこの労力を削減するため、それぞれのハロゲン水分計に、さまざまなメソッド開発アシスト機能が携わっています。
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Q7 | メソッド開発アシスト機能とはどのようなものですか? | TOP |
A7 | メトラー・トレドのハロゲン水分計にはメソッド開発の手間を削減するための機能がインストールされています。各機種にインストールされたメソッド開発アシスト機能は以下のとおりです。
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Q8 | 測定の繰り返し性を高めるコツはありますか? | TOP |
A8 | 繰り返し性を高める方法として、下記の方法があげられます。
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Q9 | 水分率の高いサンプル(20%以上)でも測定できますか? | TOP |
A9 | 水分率の高いサンプルでも測定は可能です。 より繰り返し性の高い測定を希望される場合には、アクセサリとして別売しているグラスファイバー製パットのご使用を推奨します。サンプルをパットにしみこませることにより、サンプルの表面積を広げ、短時間でより高精度の測定が可能となります。 また、さらに測定時間を短縮したい場合は、急速乾燥モードが便利です。
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Q10 | PCへのデータ送信は可能ですか? | TOP |
A10 | 別売の計量データ通信ソフトウェアLabX Direct Moistureを使うことにより、データをPCに送信することが可能です。測定結果のデータだけでなく、各種メソッド情報や測定時間などのデータ通信も可能です。
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Q11 | プリンタをつけることはできますか? | TOP |
A11 | HR83、HG63はプリンタ内蔵型をご用意しております。HB43-S、MJ33は外付けのプリンタ、RS-P42を取り付けることができます。
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Q12 | 水分計HR83(73)、HG63(53)にError3が表示されるのですが・・・ | TOP |
A12 | サンプル皿がハンドラーの上に置かれていませんか?サンプル皿はハンドラーの中に入れ、計量皿の上に乗せる必要があります。
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