晶析における種晶添加条件を決定するための優れた実験手法をご紹介するとともに、種晶添加プロトコルを導入する際に考慮すべきパラメータについて詳述します。
晶析原理の理解はこの30年間で飛躍的に深まりましたが、依然としてこの単位操作は新規の化学品製造工程を設計開発するうえで最も難しい操作といえます。FBRM®(Focused Beam Reflectance Measurement)やPVM®(Particle Vision and Measurement)、ATR-FTIR、そしてラマン分光法のような最新の In Situ モニタリング法の登場により、晶析をリアルタイムにモニターし制御することが可能となり、製造における一貫性と再現性が大きく向上しました。プロセス終了後にサンプリングするような従来法と比較してIn Situ 装置はプロセス中の重要なステップを丹念にモニタリングします。
- 種晶添加で粒度分布の安定性を確保
- 種晶添加条件(過飽和度)の選択
- 種結晶の添加量と粒度分布を決める
- 純度向上と後工程の分離性最適化をめざした種晶添加
- 新しい種晶添加法とフィードバック制御
- FBRM®