リアルタイムに過飽和をin-situ FT-IRのセンサーを使用して定量化する方法は度々文献においても定義されています。しかしながら、これらはよく構造推定や反応メカニズム解析には用いられていますが、晶析検討には組み込まれていないことが多いです。このウェビナーではin situ FT-IRセンサーを使用することでキャリブレーションフリーの過飽和度の定量や制御を簡便に行う方法を紹介します。
開発とスケールアップの実験は100mLと1Lの自動合成機を用いて行いました。これらの自動合成機は、PATツールと併用することで、APIおよび安息香酸の両方の晶析の開発と最適化のプラットフォームとなります。このプラットフォームはラボスケールからスケールアップの評価および問題解決に使用できることが証明されています。
自動合成機を制御するソフトウェアは、FT-IRのピークの高さ情報を利用して晶析条件をフィードバックコントロールをすることができます。これらの戦略は過飽和度を一定に保ちながら晶析をコントロールすることで、プロセスの移管やスケールアップにおいて粒子の品質を一定に保つことを目的としています。
in situの粒子計測装置のデータと合わせた時にプロセスの理解は最大化され、より少ない実験回数で晶析の最適化が可能となります。
Guest Presenter
Mark Barrett received his Ph.D. from University College Dublin (UCD) in Ireland, where he also studied Chemical Engineering. His thesis work focused on crystallization development and scale-up. Previously, Mark worked for Schering-Plough as a Process Development Engineer. Mark is now a Senior Research and Development Engineer at the Solid State Pharmaceutical Cluster (SSPC), based in Ireland.