製造業での生産量増大にともない、信頼性の高い材料欠陥解析の必要性が高まり続けています。そのようなニーズに対し、熱分析(TA)は、部品、組立部品、機械、プロセスの品質・性能評価のために幅広く応用できる手法です。熱分析を駆使した材料特性評価では、パワフルなソフトウェアソリューションを合わせて活用することで合否判定の信頼性の高いデータが得られ、これにより品質基準の要件を満たす製品の生産が保証されます。
熱分析による材料欠陥解析
メトラー・トレドの熱分析と発生ガス分析(TGA-EGA)システムにより、固有の欠陥を引き起こす問題の特定に必要な関連情報を得ることができます。このガイドでは、材料欠陥解析に寄与する各種の熱分析手法の利点や機能の理解に役立つアプリケーションを紹介しており、さらに便利なヒントとコツについても解説しています。
目次
1. 欠陥解析において熱分析を使用できる領域
2. アプリケーションとその熱分析技術
3. 例
3.1 DSC – 破損したケーブルホルダーの解析
3.2 DSC – 熱可塑性ポリマーの特定
3.3 DSC – 接着剤の欠陥解析
3.4 TGA/DSC-MS – APIにおける望ましくない化合物の特定
3.5 TGA/DSC – ベアリングの欠陥の根本原因
3.6 DSC – 欠陥をともなうポリアミド製自動車部品の解析
4. 測定誤差と測定の不確かさ
5. メソッド開発とバリデーション
6. 機器の校正と調整
7. 優れたサンプルパン、アクセサリ、標準物質
8. 詳細情報