ケーススタディ

タービンの腐食とスケーリングの防止

ケーススタディ

コジェネレーション発電所におけるタービン保護のためのナトリウムおよびシリカ濃度制御

タービンの腐食とスケーリングの防止に関するケーススタディ
タービンの腐食とスケーリングの防止に関するケーススタディ

このケーススタディでは、コジェネレーションから150万MWhの電力を供給しているブラジルの大手製糖会社が、ナトリウムとシリカ濃度の厳格な管理により、タービンの腐食とスケーリングを防止している事例を紹介します。 コジェネ発電効率の確保のため、腐食起因による修理やタービンからの付着物の除去のためのダウンタイムを最小限に抑えることが重要な課題です。この企業では、水質および蒸気品質の徹底した管理を行っています。 低ppbレベルの汚染を判定するには、高性能な装置が必要です。 

コジェネ発電所では、信頼性の高いナトリウムおよびシリカ測定を行うために、メトラー・トレド 2300Na ナトリウム分析装置 および- 2800Si シリカ分析装置を導入しました。 これらの分析装置は、業界で実証された技術と革新的な設計を組み合わせ、動力サイクル化学アプリケーションでの水の純度を保証します。 2300Na分析装置は、最初にサンプルのコンディショニングを行い、入力流量とpHを制御して水素イオンの干渉を抑え、ナトリウムイオン選択性に優れたセンサーによりナトリウム濃度を正確に測定します。 2800Si分析装置は比色分析法を採用し、試薬を添加してサンプルの色彩変化を測定することでシリカの濃度を測定します。 この分析装置には自動ゼロ機能、自動サンプルコンディショニング機能、自動校正機能が搭載されています。

お客様は分析装置の測定精度に驚きを示しています。低メンテナンスなだけでなく、メンテナンスも容易で、技術者を毎日のメンテナンス作業から解放することで、製品に対するお客様の満足度も向上しています。 2300Naと2800Siの感度と信頼性は、このコジェネレーション発電所のタービンの腐食とスケーリングを効果的に防止し、タービンの完全な保護を保証しています。

2300Naと2800Siの詳細については以下をご覧ください。

  • 2300Na ナトリウム分析装置 – 純水処理と動力サイクル化学アプリケーション向けの信頼性の高いオンラインシリカ測定装置です。 pH測定により試薬の追加が正しく行われていることを確認でき、一貫性のある測定結果を保証します。
  • 2800Si シリカ分析装置 –最小限のオペレーター介入によるナトリウム微量汚染の早期検出 完全自動校正が可能で、高い再現性を示し、オペレーターの作業時間を節約