January 24, 2016 - Greifensee
Marenco Swisshelicopter AG社初のヘリコプターは、生産からわずか4年で飛び立ちました。その運用コストを最小限に抑えるために計量技術が役立っています。
最初のブレインストーミングセッションから試作品の完成、そして試験飛行の成功まで。それはわずか4年で0を100にするプロセスでした。このようにして、スイス、グラールスノルドに拠点を置くMarenco Swisshelicopter AG社が開発した、カーボン電池を特長とする軽量のタービン式ヘリコプターは生まれたのです。Marenco Swisshelicopter社のSKYe SH09は、最先端のガラスコックピット、卓越した飛行性能、低い運用コストが特長です。
重心が重要
Marenco Swisshelicopter AG社はこのプロジェクトでメトラー・トレドと協力し、ヘリコプターの重心を確認するためのポータブルシステムを開発するために先進的な計量技術に特に注目しました。重心は、ローターヘッドなどの摩耗性部品に働く応力に影響を与えるため、非常に重要です。したがって、ヘリコプターの運用コストへの影響は莫大です。さらに、ハンドル操作特性や燃料消費量にも大きな影響を与えます。
カスタマイズされたソリューションを導入することにより、メトラー・トレドは、低い運用コストと卓越した快適な飛行を保証するうえで重要な役割を果たすことができました。重心を高い精度で計算するために、4つのSWB505 MultiMount™計量モジュールを特長とする計量システムが、ヘリコプターの滑走部の下の4つのポイントで重量を測定します。
タッチスクリーンを備えたグラフィック対応指示計IND890は、顧客の要件に合わせたアプリケーションを実現し、シンプルで便利、そして迅速な操作を可能にしました。ヘリコプターの計量を高い精度で行うために、X/Yのいずれの方向でも重心を一貫して計算し、最も近い計量点までの距離を十字カーソルによって視覚的に表します。
スイスのヘリコプター
Marenco Swisshelicopter AG社は、最大3.175tの軽量のタービン式ヘリコプターを開発し、実現するというビジョンを掲げて、航空機のエキスパートで構成されるチームが2007年に設立した企業です。そして、2016年終わりにSwisshelicopter SKYe SH09が市場に導入される予定です。内部制御リンクとシュラウド付き反トルク尾部回転翼を備えた、ベアリングを使用しない5枚のブレードを持つメインローターにより、このヘリコプターはきわめて静かです。MultiMount™計量モジュールは高い精度での重心の特定に役立つため、摩耗に伴うコストが削減され、処理の品質が向上します。