排ガス試験は、排気ガスと燃料蒸発ガスを出す燃焼機関搭載自動車や発電所、電動装置などを発生源とする大気汚染を測定、抑制するための重要な手法です。
いわゆる粒子汚染物の粒子状物質(PM)は、空気中にある固体粒子と液滴を表す一般的な用語です。これらの粒子は一度吸い込むと、心臓や肺に影響を及ぼし重大な健康被害の原因になります。PM10粒子(直径10 µm以下)やPM2.5粒子(直径2.5 µm以下)は、どちらも健康を害するリスクがあるため、排出源と一般的な空気中で注意深く監視されています。
フィルタにより集められるPMの重量法測定は、PMの環境濃度と排気ガス中のPM量を測定するために最も広く使われている技術です。
正確な計量が重要な理由
フィルタ上のPMの測定は、質量差測定アプリケーションです。収集されるPMの量はごく僅かな重量なので、フィルタはPMが載る前と載った後で非常に正確に測定する必要があります。
一般的なルールとして、各種ガイドラインでは1 μgまたは0.1 μgの分解能と相応の繰返し性を持つ天びんが指定されています。