プロセス化学における反応熱、または反応エンタルピー測定は、安全性の確保、適切なスケールアップを行う上で必須のパラメータです。反応熱は、化学物質が化学反応で変化するときに放出または吸収されるエネルギーです。また、反応物が生成物に変換されるときのエネルギー量の変化を表します。反応には発熱性(放熱)と吸熱性(吸熱)のものがありますが、化学業界と製薬業界で実行されている反応の大半は発熱性です。特に反応熱は、化成品開発、スケールアップ、さらにラボから製造へのプロセス規模拡大の安全性のために使用される熱力学的特性の1つです。一般的に、反応熱または反応エンタルピーはモルエンタルピーとしてkJ/mol単位で、または比単位重量や容量のエンタルピーとしてkJ/kgまたはkJ/L単位で表します。