Epifanov, M., Foth, P. J., Gu, F., Barrillon, C., Kanani, S. S., Higman, C. S., Hein, J. E., & Sammis, G. M. (2018). One-Pot 1,1-Dihydrofluoroalkylation of Amines Using Sulfuryl Fluoride. Journal of the American Chemical Society, 140(48), 16464–16468.
著者らは、種々の第一級/第二級アミンに加えて、ペンタフルオロプロパノールやフルオロブタノールなど、長鎖のジヒドロフルオロアルコールをジヒドロフルオロアルキル化するための新規の手法を報告しています。 このために、一般的な汎用化学物質であるフッ化スルフリル(SO2F2)を、アミン、1,1-ジヒドロフルオロアルコール、ジイソプロピルエチルアミンが含まれる溶液にバブリングします。 このワンポット合成によって1,1-ジヒドロフルオロアルキル化アミンが40~80%の収率で生成され、他のフルオロアルキル化試薬よりも優れていることがわかります。
ReactIRを使用して反応を追跡し、トリフルオロエチルサルフェートとモルホリンからフルオロエチル化アミン生成物を形成する反応を追跡しました。 これは、フルオロ硫酸塩をアミンアルキル化試薬として使用した初めてのケースです。 また、著者らはReactIRを使用して、SO2F2とモルホリンの反応によりフルオロスルファミドを形成するときの反応速度も確認しました。 ReactIRから、トリフルオロエタノールによるSO2F2の反応がモルホリンのフルオロアルキル化よりも速いこと、またこれによりトリフルオロエチルフルオロサルフェートの蓄積をin situで評価することが可能になることがわかりました。