自動の個数計数による効率性の向上

あるエンジンバルブ製造の米大手企業は、重要な取引先である自動車製造企業からエンジンバルブ個数計数の検証システムをアップグレードするように要求され、問題に直面しました。同社は1987年から自動車業界に最高レベルのエンジンバルブを供給してきましたが、検証プロセスには改善の余地がありました。この重要な取引先の要求に応えるため、同社は全出荷品に2段階で個数計数を自動点検する方法を取り入れる必要がありました。

過不足を瞬時に判断

同社が選んだのは、ICS685計量指示計とPBD655ベンチスケールプラットフォームの組み合わせでした。このインテリジェントな組み合わせにより記録の検証や効率性、精度が向上し、同時に人的ミスも大幅に減りました。ICS685の革新的なcolorWeight®機能により、目標の重量範囲に到達したかどうかが明確にわかります。このカラーインジケータによって、オペレーターは包装重量が正しいかどうかをディスプレイの緑色表示で素早く判定できます。さらにcolorWeight®機能は赤または黄色ディスプレイでエラーを知らせ、梱包箱中の部品数に過不足があり個数が違うことを示します。またICS685では、出荷するすべての梱包箱の正確な重量記録が保存されます。

第三の点検

さらに指示計のAlibiメモリ機能により、データを保存して別の機器に転送し、必要な場合に第三の点検が可能です。Alibiメモリ機能を有効にすると、スケールはすべての処理を内部に記録します。AlibiメモリはUSBドライブを使用するかまたはメトラー・トレドのPC用ソフトウェアプログラムDatabICSを使用してCSVファイルに抽出できます。Alibiメモリは編集または改ざんができないので、表示される結果はスケールで生じた実際の処理であることが保証されます。信頼できる結果を手書きの記録と比較して不一致を特定できます。

効率性の向上

同社は取引先からの信頼をより高めたことに加え、社内の生産ラインも効率化することができました。colorWeight®機能により、生産ライン全体で製品の移動時間が短縮されました。

同社の製造技術者は、新システムによるメリットを高く評価しています。「時間節約は大きな利益を生み、記録の精度向上は非常に役立っています」と話します。同社は、出荷品が取引先に届く前にエラーを把握できるようになり、お客様満足度を総合的に高めました。また同社技術者は、個数計数の検証にスケールを使用する方法を初めて知ったとも話しています。「最も効率的で信頼できるソリューションに出会えて満足しています。」

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