紫外可視分光法による清涼飲料水中のリン酸含有量測定(日本語版)

分光分析による清涼飲料水中の可溶性リン酸塩濃度の測定

このアプリケーションでは、紫外可視分光分析法を使用して、水溶性の液中のリン酸塩の微量レベルと可溶性の測定方法についてご説明します。詳細は、ダウンロードしてご覧ください。

リン酸塩含有量が測定されるのはなぜですか?

炭酸清涼飲料、特にコーラには、pHを低下させて、長期保存に役立つ酸味料が含まれています。さらに、リン酸塩は、清涼飲料の製造に使用される地下水などの天然水の主要成分の1つです。

最近の研究では、高リン酸血症(血中に過剰な量のリン酸塩が存在する状態)が進行性慢性腎疾患(CKD)につながることが指摘されています。また、血管を損傷し、老化プロセスを誘発することも確認されています。したがって、食品や飲料業界では、製品中のリン酸塩の正確な濃度をラベル付けして報告することが必須です。

リン酸含有量はどのように測定されますか?

ここでの測定は、モリブデン酸アンモニウムをオルトリン酸塩の溶液に添加するデニゲス反応に基づいています。生成されたリンモリブデン酸塩は、アスコルビン酸を使用して部分的に還元されます。形成された青色の複合体(モリブデンブルー)の濃度は、リン酸塩(PO43-)の濃度に正比例します。