pH測定の信頼性と品質を保証するためには、pH校正の標準液の精度が重要です。
標準液の不確かさは全体の測定精度に大きな影響を及ぼします。標準液の正確さを確認するため、市販されている一部標準液(3次標準)を2次DKD標準液と比較する試験が実施され予想外の結果が明らかになりました。
方法
結果
まとめ
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方法
認証済みの測定不確かさ±0.02pHを持つ7社の標準液を購入し、2次DKD基準pH標準液(pH 4.005, 6.865. 9.182 測定の不確かさ ±0.003pH)と比較しました。
すべての標準液を新品InLab® Max Pro-ISMセンサを備えたSevenExcellence™ S400計測器で同じ条件下にて測定しました。各溶液は9回ずつ測定され、合計で216回測定されました。
結果
結果を視覚的に比較するため、2次DKDpH標準液の正規化された測定結果の平均を使用して線形回帰が計算されました。市販の標準液の値とDKD基準標準液からの線形回帰の比較を表しています。
まとめ
一般的なpH測定の不確かさは約0.05pHです。校正標準液が原因となっている不確かさは、pH測定誤差の最も大きな原因の1つで、通常±0.02pHの範囲になります。校正中に発生した誤差は同じセンサを使って行われるすべての測定にも影響を及ぼすため不正確な標準液は全体の測定誤差を大幅に増加させてます。