このウェブセミナーでは、グラクソ・スミスクライン社のAlex Monteiro氏が汎用プラントでの1Mボランテトラヒドロフランコンプレックスの使用に関するプロセスの安全性の検討をどのように行ったのかについて解説しています。
1Mボラン・テトラヒドロフランコンプレックス(BTHF)の安全な貯蔵および輸送の取り扱い手法は、多くの文献で報告されています。しかし、汎用プラントを用いた安全な使用条件の詳細は論じられておりません。このプレゼンテーションでは、汎用プラントを使用してBTHFの熱安定性を還流条件に近いジボランが生成する温度で検討しました。- 反応熱量測定とヘッドスペースでの質量分析を利用してBTHF温度関係を調べました。さらに、文献に記載のあるジボランの自己発火点温度(AIT)の確認を行い、現在のASTM(E659)手法を用いて新しいデータを得ました。検討の結果、空気中の純ジボランのAITは136-139℃であることが示されました。汎用プラントでBTHFを使用するための安全操業の基礎が強化されました。
本ウェビナーの対象者
製薬、ファインケミカル及び大学関連での化学工学及び科学者でプロセスの安全性検討を行われる方
プレゼンター
Alex Monteiro氏はフェアリー・ディキンソン大学で化学学士を得た後、ニュージャージー工科大学で化学工学の修士を取得しさらに学業を続けました。その後グラクソ・スミスクラインにプロセス安全性研究者として入社し、合成化学者やプラントエンジニアと協力して化学プロセスの安全なスケールアップを行いました。最近では、アッパー・プロビデンスのパイロットプラント内のプロセスエンジニアとして働いています。