ノウハウ

スケールに置かれた投票用紙

Stimmzettel auf der Präzisionswaage

スイス、マウルの地方自治体では、十年以上にわたり、選挙における投票用紙の集計にメトラー・トレドの高精度スケールを使用しています。 メトラー・トレドの技術を使用することで、一般的な集計方法に比べ、選挙結果の迅速な公表が可能になっています。

「投票は数えるのではなく、計量するべきだ」フリードリヒ・フォン・シラーの『デメートリウス』という劇に登場するこのセリフは、150 年以上たった今でも大きな意味があります。スイスでは投票用紙を用いて投票が行われています。 投票用紙を手で数えるのではなく計量することで、集計は遥かに正確になります。 人の手による作業にはエラーがつきものだからです。過去においては、投票の集計の基本的なツールとして集計機が一般的に使用されていました。 集計機を使用することにより、集計作業は手作業に比べて多少楽にはなりましたが、その代わりにひどい不正が行われることもありました。 何千もの投票用紙を数える作業は何時間もかかり、とりわけ高いレベルの精度を求められる状況では過酷な作業になります。 しかし、このような事態も正確な計量により、過去のものとなりました。

高精度スケールを使用した投票用紙の集計は、迅速かつ正確です。 スイス、チューリッヒ州に位置するマウルの地方自治体では、2003 年からメトラー・トレドのモノブロックTM 計量セルを搭載したスケールを使用しています。

投票の集計に使用される高精度スケール

「メトラー・トレドのスケールには非常に満足しており、手放すことはできません」とマウル当局の Markus Gossweiler 氏は語ります。 さらに、選挙運営のスタッフである Barbara Kummer 氏によると、選挙事務所の中でも投票の計量は人気のある仕事であるとのことです。「選挙結果が公表されるとき、最も間近にいられるからです。」

Greifensee_Maur
Greifensee_Maur

投票の集計にスイス品質の精度を  

2003 年より、連邦選挙に高精度スケールを使用することが連邦参事会により公式に認められました。 投票の集計においては、エラーが発生しないということが最も重要です。このテクノロジーがスイス連邦計量・認定局(METAS)のテストを幾度となく受け、品質認定を獲得し続けている理由はそこにあります。 さまざまな州の標準局によるテストと検証は、現在でも続けられています。

マウルで使用されているスケールは、個数計数用に特別に設計されています。

現在使用されているモデルは高精度の ICS 685 スケールで、一般的には入荷品の受け取り、保管、製造、物流、発送などに使用されます。 すべての結果は大きなカラースクリーンに、迅速かつ正確に表示されます。 モノブロック計量セルはスイスで生産され、その長い耐用年数と非常に高い精度で広く認められています。 高精度スケールを使用することにより、信頼性と精度の高い結果が得られ、投票を集計する時間を大幅に削減することができます。