本ハンドブックでは、熱分析を使用してポリマー、特にサーモプラスチック、熱硬化性物質、エラストマーの挙動を分析する手法についてご説明します |
熱分析は、物質の特性や相転移の分析、材料の特性評価に最適な手法です。
このアプリケーションハンドブックでは、石油化学産業から取ったさまざまな熱分析アプリケーション例をご紹介します。
アプリケーションはUserComのさまざまな号、当社の半年ごと(年2回)のアプリケーションマガジン、または当社のアプリケーションハンドブック)で発表されたものです。
原油からガソリン、ディーゼル油、液体ガス、潤滑油、ポリマーやその他多くの最終製品まで、石油化学製品は生活のいたるところに存在します。石油化学製品の分析のために使用される標準法と規制は、石油化学の原材料や製品の重要度や種類によってさまざまです。今日の競争環境において、品質と規制要件への適合、収量の向上、ダウンタイム、腐食、廃棄物の削減のことになると期待は高くなります。
そのため、熱分析は石油化学複合物の品質管理と分析において非常に役立ちます。
ここでご紹介するアプリケーションがお客様の業務に役立ち、石油化学の分野での熱分析メソッドに秘められた大きな可能性を理解していただくきっかけとなれば幸いです。
目次
1. はじめに
1.1 このハンドブックについて
1.2 – 1.11 重要な熱分析手法
1.12 アプリケーション概要
2. DSCでの石油製品の特性解析
2.1 はじめに
2.2 DSCでの石油製品の特性解析
2.3 石油製品のDSC曲線の評価
2.4 結論
2.5 参照
3. 石油留分の酸化安定性
3.1 はじめに
3.2 サンプル
3.4 結論
3.5 参照
4. TGAによる潤滑油のNoack蒸発減
4.1 要約
4.2 はじめに
4.3 ASTM D6375に従ったNoack蒸発減テスト
4.4 Noackテストの実施
4.5 結論
4.6 参照
5. 石炭の急速熱重量分析
5.1 はじめに
5.2 TGA手順の迅速化
5.3 実験の詳細
5.4 結果
5.5 結論
5.6 参照
6. OIT測定の酸化安定性の決定
6.1 はじめに
6.2 実験の詳細
6.3 OITの圧力依存性
6.4 結果の解釈
6.5 実験結果の評価
6.6 結論
7. エンジンオイルサンプルのすす分析研究
7.1 分析の目的
7.2 解釈
7.3 評価
7.4 結論
8. オイル/ワックス混合の溶融挙動
8.1 分析の目的
8.2 評価
8.3 まとめ
9. 熱分析に関する石油化学の標準化
10. 詳細情報