ケーススタディ

電極のメンテナンスを50%削減

ケーススタディ

製糖プロセス制御における課題の解決

電極のメンテナンス
電極のメンテナンス

1962年に設立されたイタリアのCOPROBグループは、30か所の農業事業体で栽培したテンサイの製糖からスタートし、現在では5,000社以上と協業し、年間150万トンのテンサイ糖を加工しています。 イタリアの砂糖生産は非常に季節的であり、パドバ県ポンテロンゴに近いCOPROBの工場は、8月から10月までの期間限定で操業しています。 わずか3か月の生産期間のため、COPROBがテンサイ加工中の製造プロセス中断は生産性と利益に対して大きな打撃となります。 そのため工場設備の安定稼働と生産効率を維持することを可能にする、低メンテナンスで頑丈で高精度なインライン分析装置が必要になります。

COPROBは、pH電極と比較(参照)電極が分かれている旧世代のpH測定システムを使用していました。 つまり、分析装置のメンテナンスに多くの時間を費やし、電極のいずれかがクリーニングまたは交換されている間は、インラインでのpH測定をすることができませんでした。 このような状況に悩まされ、COPROBでは、メンテナンスや電極交換の頻度を減らし、pH測定の信頼性を確保する代替手段を探しました。

メトラー・トレドのインテリジェントセンサマネジメント(ISM®) テクノロジーを搭載した堅牢なセンサに切り替えることで、pHシステムのメンテナンスを劇的に削減したイタリア最大の製糖業者のケーススタディをご覧ください。
 

設置後しばらくの間、COPROBのエンジニアはメトラートレドのInPro 4800iの測定値とポータブルメーターの測定値を定期的に比較しました。 測定値は常に一致していたため、COPROBは、これこそが探していたインラインシステムだと確信しました。

InPro 4800iの高い耐久性とISMの予測診断により、pHシステムのメンテナンス所要時間は、50%短縮しました。 現在、エンジニアは、COPROBの砂糖を最高の純度と品質に保つ作業により多くの時間を割けるようになりました。

InPro 4800iはまた、COPROBにとって次のようなISM 技術の利点もあります。 環境内の水分の影響を受けない堅牢なセンサ変換器デジタル信号。プラグ&メジャーによる測定場所での迅速かつエラーのない起動。メンテナンススタッフが常に電極の状態を把握できる予測診断。