有機物含有量の分析による未知サンプルの組成の決定は、ほとんどの業界の研究部門や品質管理部門において非常に重要なタスクです。定量元素分析は、サンプルの有機物含有量の測定に使用する簡単かつ迅速に低価格で行えるメソッドです。有機元素(C、H、N、O、S)の質量パーセントは元のサンプル重量との比で決まるため、正確な計量が非常に重要です。
有機元素分析は、以下の業界やアプリケーションで日常的に使用されています。
- 農業: 土壌の健全性評価(C/N比から)、作物の増収を目的とした適切な肥料の選定
- 環境: 水、廃水、固体、植物、粒状物質の含有量の測定
- 食品: タンパク質含有量の測定(N含有量から)、食品・飼料のパッケージの記載内容の遵守
- 医薬品: APIまたは鉛化合物製品の純度測定(研究開発、製造)
- 石油化学: 燃料/潤滑油製造における水素化反応効率の測定、原油測定
- 法医学: 人間や動物の毛、血液、尿、便、爪の分析
- 材料: プラスチック、紙、ゴム、爆発物の含有量の測定
- スポーツ: サンプル内のドーピング物質の証拠検出
- 考古学: 土壌や陶器の考古学的測定
高純度酸素や不活性キャリアガスを使用するプロセスではサンプルが燃焼するため、微量のサンプル(通常は10 mg未満)に適しています。そのため、繰り返し性の高い天びんを使用することで、1回の分析にかかるコストを大幅に下げることができます。メトラー・トレドのXPRミクロ天びんは卓越した性能ときわめて低い最小計量値を備え、低いコストで高精度の結果を迅速かつ簡単に得ることができます。
詳しくは、アプリケーションノート「効率的なCHNSO元素分析」をご覧ください。