牛乳のpH測定

牛乳サンプルのpH測定では、不安定なpH値や不正確な測定結果が主な課題です。たんぱく質を多く含む牛乳サンプルは、流れ出る電解液との相互作用による沈殿の問題があります。生成された沈殿物は液絡部に詰まりやすく、基準電解液の流れ出やすさに影響します。脂質分が多いと電極の清掃が難しくなり、検出膜へのサンプル沈着により電極のファウリングの可能性が高くなります。また脂質分が多いと、水性電解液のサンプルとの混和性が低下し、応答時間が長くなります。このようなすべての要因が、pH測定結果のばらつきの原因となり、最終的には測定の品質と信頼性に影響します。このため、牛乳サンプルのpH測定に適した電極の選択は、測定の正確度を高めて電極の寿命も延ばすための重要な要素になります。

メトラー・トレドのInLab Dairy pH電極を使うことで、牛乳のpHを確実にすばやく測定できます。 従来の電極とは異なり、ARGENTHAL™比較システムによって、サンプル中のたんぱく質と基準電解液の自由な相互作用が沈殿なしに可能になります。トリプルセラミックジャンクションを備えることで、ブリッジ電解液が常に安定して十分に流れ出ます。

以下のアプリケーションノートでは、この電極が牛乳のpH測定に理想的な選択肢であることを示すさまざまな機能をご紹介します。さらに、得られる結果や電極寿命の向上に貢献するGood Measuring Practiceについてもご紹介します。詳しくは、ダウンロードボタンをクリックしてください。