高精度スケールで実現した飛行機のバランス

航空業界では飛行機の平衡を保ち、安全な飛行を確保するため、メトラー・トレドのスケールが高い信頼を得ています。太陽エネルギーを動力源とし長距離飛行が可能な画期的な「ソーラー・インパルス」は、飛行前にメトラー・トレドのKラインスケールで計量されています。

気球による無着陸地球一周を成功させたとき、Bertrand Piccard氏には、不可能なことはないように思えました。スイスの起業家André Borschbergと共同でプロジェクトを立ち上げ、近い将来に、長距離飛行が可能な太陽光を動力源とする飛行機で地球を一周することを計画しています。しかし安全な飛行のためには、適切な計量を行い、平衡が保たれている必要があります。

そのため、ソーラー・インパルスのチームは信頼性と精度が最も高い計量テクノロジーを必要とし、そこで頼りにされたのがメトラー・トレドの高精度なモノブロック®計量プラットフォームです。ソーラー・インパルス2号は重量が約2,500kg、ボーイング747よりも広い翼幅を持っています。翼と機体の上面に17,200個の太陽電池を搭載して太陽エネルギーをバッテリー4台と約15馬力のモーター4台に伝達し、燃料なしで昼夜ともに飛行できるようになっています。画期的なこの飛行機にとっても、重量とバランスはパフォーマンスと安全性に重大な影響を及ぼします。

高精度の計量
ソーラー・インパルスは飛行の安全を確保するため、メトラー・トレドのモノブロック電磁力補正計量セルに信頼を置いています。計量セルは、革新的な放電ワイヤ切断を使用してアルミニウム合金単結晶の加工物から放電加工された構造になっています。この合金は航空業界では非常に圧力のかかる部品に使用されているものと同じタイプで、長い耐用年数、高い耐久性、卓越した高精度を備えています。ICS685小型スケールやKライン計量プラットフォームなど、モノブロックロードセルを搭載した製品は、航空業界における高精度の要求に特に最適です。この製品は高精度と高い信頼性を備え、幅広いアプリケーションにも対応しています。

サプライチェーンの専門的ソリューション
メトラー・トレドは、航空業界のメーカーの単体部品、部分組立品、OEM向けにさまざまなソリューションを提供しています。計量によってハイスループットと信頼性の高い結果を実現することができます。計量は入荷、出荷、品質管理、組立、オーダーピッキングなど、航空業界のサプライチェーンのあらゆる分野で利用することができます。

計量による生産プロセスの向上
航空業界に向けた飛行機の製造や部品の供給をする場合、製品品質とプロセスの生産性を高めることのできる高精度な計量機器が必要です。正確な測定と分析に関しては、メトラー・トレドにお任せください。私たちは巨大な飛行機から小さな部品まで、あらゆることに使用できる計量機器を、品質と精度に妥協することなく供給しています。